精神科クライシスプランの「作り方」をアップデートせよ:管理から権利擁護(CP-J)へ繋ぐ共通言語

精神科関連

こんにちは、精神科・児童思春期分野で管理職をしているOT歴15年のタマキ リョウです。

あなたはクライシスプランというツールを知っていますか?

もしあなたが、クライシスプランを知っていて、症状を中心とした取説、
あるいは医療観察法由来の「再犯・再発防止のための危機管理マニュアル」
を作ろうとしているなら、
今すぐ考えをアップデートしてほしいです。

その古い概念で作られたプランは、現場では絶対に定着しない。
あるいは、制度の元、ただ単に作られた一つの文書書類として存在しているだけです。


患者にとってはそのクライシスプランは、「管理されるための縛り」であり、
スタッフにとっては「実用性のない重たい書類仕事」に過ぎないです。

この記事は精神科病院に勤務されているスタッフもしくは、その患者様を地域で支援する福祉のスタッフにとって役に立つ情報となっています。

私がクライシスプラン研究会に所属し、共同研究・普及活動を行う中で確信している事があります。

現代の精神科医療において、真に機能するクライシスプランとは単なる「危機管理ツール」ではありません。

患者の生活を守り抜くためのリカバリーに進むための「権利擁護(アドボカシー)ツール」です。

「そもそもクライシスプランとは何か?」

「クライシスプラン」とは、文字通り危機に直面する前に安定している状態あるいは危機に至る前段階の注意サイン状態で悪化を気づき、そこに行かないようにする健康管理ツールです。

この内容を一枚に可視化した個人の取り扱い説明書の事を「クライシスプラン」と呼んでいます

又、クライシスプランは状態を安定している状態注意サイン状態危機状態に分類する事が多く

信号機に例えられる事が多いです。

詳しくは大塚製薬株式会社HPの【クライシスプラン/医療関係者向け】をご参照ください。
※ 左部分の医療関係者カテゴリをクリックいたしますと、クライシスプランのマニュアルが閲覧できます。

現在、クライシスプラン研究会はクライシスプランの活用普及を提唱しております。

ただの状態の取り扱い説明書にあらず。クライシスプランの活用の発展

多くの精神科病院では、クライシスプランは知っているけど作り方まではわからないし、

そもそも種類あるの?。

そんな疑問を抱えているスタッフは少なくはありません。

あなたが認識している今まで使われてきた「医療観察法型」と、

これから作るべき「クライシスプランjapaneseversion」(これ以降はCP-Jと呼称)

の違いを明確にしたいと思います。

ツール名医療観察法におけるクライシスプラン危機管理モデル)    CP-J
目的問題行動・再犯の防止
その為の体調管理ツール
全ての状況下での
「本人の尊厳と権利の保護」
誰が使うかスタッフ(どう対応するか)患者本人それを取り巻く支援者(どうされたいか、どうされたくないか)
運用主にスタッフのモニタリング当事者を含む支援者

クライシスプランJapaneseversion(CP-J)は
青・黄・赤の状態像の把握に次の要素を入れ込みます。

「本人が絶対にされたくないこと(侵害されたくない権利)」や「この時はこうしてほしい」などを
明確に記述します。


これを権利擁護(アドボカシー)と言います。

これにより、クライシスプランは単なる状態把握表ではなくなります

状態把握表だと「ああ、この人は〇〇の状態は赤だから早めに受診させよう」などのマニュアル的な

判断基準にしかなりません。人を見るというよりも状態を観察しているだけになります。

しかし、CP-Jは連携をするいかなるスタッフ患者様の尊厳の為に「これだけはやってはいけない」「これだけは尊重しよう」という最低限のバトンを確実に繋ぐことができます。


つまり、患者様の権利擁護がダイレクトに引き継ぐ事のでき、病棟全体の「共通言語」として圧倒的な機能を発揮するツールとなっています。

Q&A

Q:患者様の疾患はなんでもいいの?

A:はい。基本的に取説な為、どんな疾患の患者様でもその状態を把握し、色分けしていきます。

Q:誰が作るの?

A:基本的にはスタッフと患者様が協働で作ります。次回の章で紹介します

Q:用紙通りに作らないといけないの?

A:クライシスプランの素晴らしい所は、患者様が自分の意見を伝える為の取説なので、カスタマイズは自由です。その為、入れたい項目やあえてはぶく項目もあっていいです

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クライシス・プラン(CP-J)研究会ークラプラネットー

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